2011年12月26日月曜日

育児・子育て支援マガジン Happy-Noteでノシリスが紹介されました

育児・子育てライフをもっと楽しく豊かにをコンセプトに発刊されている
Happy-Note(ハッピーノート)2012特別増刊号に
知育玩具nocilis(ノシリス)が、
子育て中の毎日を楽しくかしこいママのモノ選び特集で
紹介されました。
Happy-Note

Happy-Noteの読者プレゼントでノシリス2(6300円)を5名様にプレゼント。
巻末の読者プレゼント応募はがきから応募してください。

Happy-Noteは、
全国のミキハウスショップや提携医療機関で"無料"配布されています。
詳しくは、Happy-Note公式ページをご覧ください。
http://http//www.happy-note.com/

2011年12月9日金曜日

ひかりのページェント in 仙台

12月8日 仙台で開催されたセミナーにて素材とデザインの講演をしました。
その夜、仙台にて開催されていました、「SENDAI 光のページェント」 とても感動的でした。光源のLEDはすべて震災の津波でながされそうです。この光は、皆さんの協力でお借りしたものだそうです。
日本人の美しき絆です

私の不安は、震災での格差が見え始めていることです。復興されていくことは大変すばらしいことですが、影の災害弱者(高齢者.孤児、怪我をされたかた)が、気になります。
SENDAI光のページェント http://www.sendaihikape.jp/

2011年11月29日火曜日

デザイン道場2011 in KIITO

近畿経済産業局が実施している「デザイン道場2011」の講義を2011年11月26(土)に神戸市で行いました。
「デザイン道場2011」は、デザイナー歴3年~10年の若手デザイナーを対象とした知財・デザインマネジメントの講座です。

私の講義では、「インテグレーションと創造」をテーマに、弊社で開発から販売まで手がけるKissシリーズや知育玩具nocilis(ノシリス)を事例に、デザイン開発・試作検討に至るプロセスをお話しました。
 
詳細は、主催者Webサイトへ
http://design-dojo.root-2002.com/

2011年11月25日金曜日

デザイン道場2011

デザイン道場2011

デザイン道場2011近畿経済産業局が実施している「デザイン道場2011」の講義が
いよいよ明日となりました。
「デザイン道場2011」は、デザイナー歴3年~10年の若手デザイナーを対象とした知財・デザインマネジメントの講座です。

私の講義では、弊社で開発から販売まで手がけるKissシリーズや知育玩具nocilis(ノシリス)を事例に、デザイン開発・試作検討に至るプロセスをお話する予定です。
 
詳細は、主催者Webサイトへ
http://design-dojo.root-2002.com/

2011年11月16日水曜日

デザインプロデュース向上委員会 サイトオープン

私 飯田吉秋が
小型チューブポンプ「Ring Pump」の製造メーカー 株式会社アクアテック様のデザインプロデューサーをつとめる
おおさか地域創造ファンド(重点プロジェクト)「デザインプロデュース型商品開発促進事業」の情報発信サイト「デザインプロデュース向上委員会」が開設されました。







「デザインプロデュース型商品開発促進事業」支援情報発信サイト
http://www.design-produce-osaka.jp/

これから3年間をかけて、
小型チューブポンプを活用した商品の開発とともに
ブランティングを行ってまいります。

2011年11月4日金曜日

素材加工事典―「モノ作り」で知っておきたい、素材とその加工技術ガイド集―

自社研究課題のひとつである「モノ作りにおける素材と加工法」について、
様々な雑誌などで紹介させていただいた内容中心に加筆し、
2010年2月に1冊の本にまとめて出版しました。
基本的な内容を中心に幅広く素材と加工法をまとめました。
是非一度ご覧ください。

誠文堂新光社 3,780円(税込)  
Amazon.comでご購入いただけます

2011年10月31日月曜日

地球人デザイナー

わだはゴッホになる
以前、私が棟方志功展を見に行った時、
草野心平氏が棟方志功氏を書いた詩に「わだばゴッホになる」という詩があります。

鍛冶屋の息は。
相槌の花火を散らしながら。
わだばゴッホになる。
裁判所の給仕をやり。
貉の仲間と徒党を組んで。
わだばゴッホになる。
ときめいた。
ゴッホにならうとして上京した貧乏青年はしかし。
ゴッホにならず。
世界の。
MUNAKATAになった。


この詩はデザインの国際性を意味しているように思われます。
現在日本のデザインの置かれている立場を考えるとき、十数年前にはデザインの国際性という名の元に私達は欧米にゴッホの姿を見、ゴッホに追いつけ追い越せと急ぐばかりに、模倣をしてみたり、又自分の感性を磨くためにヨーロッパに渡欧してみたり、ありとあらゆる努力をし、調査・研究をしてゴッホを追い求めてきた様に思います。
そして今日、日本のデザインはゴッホではなく日本独自のデザインを作り出しつつあるのではないか…とは考えられないでしょうか。


日本の感性と欧米の感性
私達のプロジェクトで企画・開発したカードソーイングは今世界で70万人以上の人達に喜んでいただいていると思います。さらには昨年ニューヨーク近代美術館にパーマネントコレクションされました。この商品は、厚さ5mmの中に、ハサミと種々の裁縫用具がシンプルに美しく整理され収納されているだけでなく、最先端の金型技術を使用し、ヘアーライン、ダイヤカット、梨地等の微細な表面処理を駆使しました。「日本のプロダクトを代表する精巧さとデリケートな表現をみごとに商品化している」と数々の賞賛をあびました。ある時、フランスのデザイナーと米国のデザイナーに会う機会に恵まれ名刺変わりにと思い「プレイトン」をプレゼントした所、彼らはすでに東京の某デパートで購入し、自国に送ったということでした。話題が「プレイトン」のデザインコンセプトに移り、色々と話をしていくうちに彼らが言うには「プレイトンは非常にシンプルでコンパクトであり、しかも優雅な処置に日本を見た」とデザイン文化論にまで発展しました。そして次に「こんなにも美しく針や糸やハサミ等がコンパクトに整理されているならば、ケースを透明にし積極的にアピールすべきではないか。透明のケースに入れるか内容表現されたデザインを目的とすべきだ」と意見が出ました。このような発想は私には想像もつかないことで、私は東洋人と西洋人の違いを感じることが出来ました。又建築に話題を移した時には、コンクリート打ち放しによる建築を彫刻的な世界にまで高めた安藤忠雄氏の六甲の集合住宅が話題に上りました。世界でも例を見ないといわれる彼の作品は、日本人の文化構造をそのまま提示している様で、日本は異種の文化を取り入れ自分のものにすることで独自の文化を創り出してきました。西洋の文化とクロスオーバーさせながら伝統的な日本の美意識に相打ちされた簡素で繊細な生活感を寄り所としています。「我々には安藤氏の建築のすばらしさは理解できるが、想像できないし、イメージすらでてこない。」と彼らは言う。なぜならば、欧米人にとってはコンクリート平面にあれだけの繊細で精巧な処置が成されている仕上がりを要求することが不可能であるばかりでなく、建築の構造物を見せることは彼らのイメージの中にはないということです。
この二つの話の共通する部分は、生まれ育った環境と文化背景に根ざした強いアイデンティティーが物のとらえ方を日本的に変化させているという真実を私達に語りかけているのではないでしょうか。

日本人の発想
伝統を守り伝統をデザインする北欧、理論的で合理的なドイツ、オリジナリティーを自由な心で思うままに表現するイタリア、生産性を重視した合理主義思想の米国、これらの国々と日本のデザインは明確に異なるという点を我々デザイナーは自覚しなければならない。
日本人の日常生活でのもののとらえ方の中には、人よりも目立ちすぎない、周りに従う等の意識基盤があります。そして与えられた条件の中で美しさを見出したり余韻を楽しんだりします。このような日本人特有の意識の枠の中で差異を追求し、究極を求めなければならない非常に厳しい条件が課せられていますが、このような中でこそ素材とか処理技術とか高度な質感が構築されていくのです。これが日本人の本質志向であったり本物志向であったりする様です。さらにもう一面重要な点は折りたたみ傘や扇子、提灯等に見られる、使う時と使わない時に形が変わる文化です。欧米ではこの様な発想は見られないのです。使う目的にあわせてモノ化され、使う時も使わない時も形が主張します。これが欧米の形のとらえ方ではないでしょうか。
前文でも述べた様に日本の形に対する場合の考え方は元来一つの目的のためにあるのではなく、多機能的であり自由自在に構成されることにあります。フレキシブル性や融通性が東洋的システム考になるのではないでしょうか。


デザインの国際性
アジアからはNIES商品が大量に入ってきて価格問題などを起こし、ヨーロッパからはブランド商品とプロダクトデザインをはじめ、建築デザイン・スペースデザインのデザイナーの進出がめざましい今日、日本のデザイナーも海外で仕事をする現状となって来ました。この様に地球レベルでのデザインが必要とされる今、我々デザイナーには次の様な要因が、不可欠になるのではないかと考えます。
「文化的背景に根ざした強いアイデンティティー」「イノベーションを持つデザイナー」「地球人に喜びと満足感を覚えてもらえるデザイナー」
いろいろと述べてまいりましたがつまるところ「デザインの国際性」とはデザイナー自身の文化的背景に立脚した明確なアイデンティティーなしではありえないと確信しています。
美しい地球であり続けるために!

1988.12.10 作成